こちらは夏休みに行く予定にしていた東山動物園にパンダがいると思いこんでいたうっかりした母親のせいですっかりパンダマニアになり、パンダを動物園に連れてきたものの、実は東山動物園のスターはコアラだったと知ってショックを受けている男(3歳)の後ろ姿です。
先日ブログに書いたスヘイエン著「ディアギレフ」読了しました。
ディアギレフ、やっぱりすごい人でした。大好き。
特に、「個人的なかなしみを周囲の人とぜったい分かたない」
「どんなにすばらしいものでも長すぎるものには堪えられない」というところに共感しました。
ストラヴィンスキーやリムスキーコルサコフ(のちには夫人までをも)を激怒させながら、常に曲を短縮してしまうところとかかわいくて笑ってしまいました。
ちだバレエスクールの発表会はみじかいよ、セリョージャ。
もうちょっと観たいのにってみんなに思わせるようにしてる。
意外だったのは、ディアギレフがドストエフスキーを読んでいたということでした。
わたしは暇なときいつもカラマーゾフの兄弟を映像化、バレエ化したらどうするかということを考えていて、そのことについてディアギレフと話せたらいいのにとついつい妄想してしまいました。
バレエ化の理想版。
振り付け:ノイマイヤーがいいけどたぶんロシア人がブーブー言うのでマリンスキーのシモーノフに頼むか。
音楽:チャイコフスキーの交響曲等(冬の日の幻想、とか小ロシアとかいいんじゃないか)
編曲はコルネリュークで。(ロシアで映画音楽のサントラなどを作曲している人、たまにとんでもない歌を歌う)
衣装、美術:ラクロワ(かっこいい兄弟のためにシックなタキシード的タイツを考えてほしい)
配役:フョードルがバリシニコフ。ドミトリーがフォーゲル、イワンがポルーニン、アレクセイがサラファーノフ。どうですか、かっこいい兄弟でしょう。いつも人の好さそうなフォーゲルくんが悪いミーチャで、悪そうなポルちゃんが知的が行き過ぎたイワンだ。レオ君はアリョーシャをやるなら髪の毛を黒くしてもらいたい。そしてこれは石を投げてくる人がいるかもしれないけど、マクレイ先輩がスメルジャコフです。あの顔色の悪さと演技力で熱演してもらいたい。ラキーチンはイワン・ワシリーエフ。女子はカーチャがいかにもロシア美人なノヴィコワ、グルーシェニカがよさそうなわるそうなオシポワ。ホフラコワ夫人が貫録のロパートキナ。かわいいツンデレのリーザはオブラスツォーヴァです。
観てみたくないですか?フョードルとイワンの男同士のパドゥドゥなんかもあるといいですね。
しかし周囲にカラ兄好きな上にバレエマニア、という人がいないのでこまっています。
ディアギレフが生きてたらなんて言ってくれるでしょうか。
さらに、日本における舞台版(顔が濃い人を集めた)、テレビドラマ版(顔がタイプの人を集めた)などがあるのですが、先日日本ドストエフキー協会の従僕、じゃなかった世話人である夫にその話をしたら、あまりに細かな配役に、結構目が泳いでました!