あんまりよろこんでもらえたものですから、かさをひらいてみました。
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クララはお菓子たちと楽しくおどり、ずっとここにいたいと思いました。お菓子の国のあるじたちはお父様とお母様によく似ています。
しかしお菓子たちはクララにさよならをしてどこかへ行ってしまいました。みんなを探し回って泣いてしまうクララ。
残ったドロッセルマイヤーさんとナタニエルは目を合わせてうなずき、ねずみたちにもらった願いが叶うという王冠を持ってきました。
そして一緒にやってきたのは、お父様とお母様、アンナさん、ルイーゼさん、弟のフリッツです。
みんなは泣いているクララを驚かせようとそうっとやってきました。
再会を喜び合う家族を物陰からこっそりお菓子たちがみて喜んでいます。
カーテンコール。はしっこのテレタビーズみたいなおばちゃんは私です。
今回は『くるみ割り人形』の原作や研究書をいろいろと読んで、様々なくるみの映像を観て、かつコロナ対策(同じレッスン時間の人同士が、同じ出番で出演し、1幕ごとに出番が終わったら客席で観覧するようにした。だからクララも3人いました。楽屋も死ぬほど借りました。)をし、かつわが教室の「一人一人の顔が見える全幕」としてのくるみを追求した結果、このようなストーリーになりました。結末はハッピーエンドです。ほんとうは私は根暗で『巨匠とマルガリータ』とか『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』みたいな結末が大好きなので、そういう話にしようと思ったのですが、いや、この時期にはみんながハッピーになるような終わりにしようと思いました。
生徒もたくさん努力し、発表会をエンジョイしてくれたと思うし、すばらしいゲストの方たちにも来ていただけて良い発表会になったと思います。ゲストの方たちは踊りだけでなくお人柄も素晴らしく、みんなすっかりファンになっていました。コロナの時期にこんな辺境の地に来て踊ってくださったことを感謝しています。
というわけでまた2年後にむけて日々のレッスンをがんばろうと思います♡